病院選定と、仕事と、診断と
その日のうちに上司に報告。
上手く伝わったのかどうか、電話ではよくわからない。
ただ、明日も休みが欲しいことを告げて電話を切った。
元々検査翌日が休みだった(これを前倒しして検査に行けと言われていた)
誰に何を伝えていいのかわからなくて、普通を装って、なんとなく次のイベントの原稿なんかしながら一夜を過ごした。
翌日。
再び受診すると、ドクターが紹介状を用意していてくれた。
「S病院は、予約が翌月になってしまうとのこと。僕は一刻も早いほうが良いと思う。T病院に木曜に飛び込みで受診してください。知り合いの先生なら安心ですから」
S 病院の予約は3週後だった。
それは流石に長すぎる。何より私が延ばされるのがいやだった。
木曜は二日後。そこに飛び込み出来るのならそれが良い。
すぐに了承して、紹介状を書いていただいた。
その足で、職場に向かったのは、今後の相談のためだったのと、安心したかったから。
直属上司は、休みだった。
代わりに部長が対応してくれた。
こう見えて、一応役職である。話は伝わっていたようで、すぐに今後のことを相談できた。
今後の勤務をフリーにすること。
T 病院の該当ドクターの評判を調べてくれること
なんなら、癌専門病院に掛かることを考えること
正直とてもありがたかった。
最悪休職か解雇を言われるかと思っていた。
とにかく診断がおりるまで悲観するなと言われたが、本人よりも家族が落ちているためそれどころではないw
明日は普通に働く手はずをして、木曜に受診する。その約束をしてその日は帰宅。
そこから、インターネットであれこれ調べはじめる。
この時はまだ直腸なのかS字結腸なのか判明していなくて、いろんなものを手当たり次第調べていた。
インターネットはすごいね。
付け焼き刃でどんどん怖くなる(笑)
怖くなるんだけど、ものすごく冷静になる自分がいて、とにかく荷物整理をしよう、という気になった。
本を大量に処分したのはこの時だ。
担当医の評判は悪くなくむしろ乗っかれと判断が出て、木曜に受診。
「とにかく検査をいろいろしましょうか」
穏やかに言われたのが印象的でした。
最初のIドクターが信頼を置くと言われたのがよくわかる。
それから、翌週木曜までに怒濤の検査が詰め込まれた。そりゃもう、びっくりするくらい(笑)
一週間の間に大腸ファイバー2回もやるとか、胃カメラも連続でやるとか思いもしなかったw
そして、翌週木曜診断が下る。
「直腸癌ですね。ステージは2か、もしくは3行くか行かないか。これは開けてみないとなんともいえませんが」
淡々と受け止めた。たぶん「そうですか」と言った記憶。びっくりもしなかった。
親の方がショック受けていたのもある。
「それで手術なんですけど。いつにしましょう。早いほうが良いですよね」
カレンダーを見せられながら、聞かされたのはちょっと信じられないことだった。
「実は先週月曜の時点でIドクターから相談があってね。ここをもう空けてあるんだ」
ここと言いながら翌週の金曜を指定された。
I ドクターすごい(笑)
なんて言うか凄い(笑)
そんなの断れるわけない。
お願いしますと言うしかなかった。
I ドクターの所に初診で伺ってから一月も経ってない。
流れに乗るというのは、まさにこういうことだと思うしかなかった